小さな物語が世界を作る


 あなたのまわりで、いつまでも元気に楽しく活動されている方はいらっしゃいませんか?
ぜひ、そんな方をご紹介ください。ハッピー・スワンのスタッフがインタビューに伺います。

 今回お届けする「小さな物語」は、「ことぶきバレー」の物語です。
 「ことぶきバレー」をご存知ですか? すでに「ことぶきバレー」をご存知だという方も、そうでない方も、ぜひお読みください。


 「いそじ、ことぶき、スーパーことぶき」

 ゼッケン1番は、この3月に70歳になったというこのチームの代表監督井上フジ子さん。71歳になったというゼッケン3番の三浦恵美代さんと、全国大会で岡山に遠征に出かけたとき作ったという岡山名産のモモをあしらったおそろいのハイソックスを見せてくれた。
 やがて時間の午後7時になるとおそろいのユニホームの12人が揃って、準備体操が始まった。トスやサーブの練習が続き、そして今日は平均年齢40歳代のママさんチームとの交流戦。対するこの12人は、「おおみや」というチーム名の平均年齢66歳の“ことぶきバレーボール”のチームなのである。
 50歳代の女性がメンバーの“五十路バレーボール”チームもあると言うが、メンバー全員が60歳代以上であることが条件の“ことぶきバレーボール”には、関東地区大会そして全国大会があり、全国からのことぶきチームが集まる。最近は70歳以上の“スーパーことぶき”も出来たらしく、「徳島では84歳の人、東京には90歳の女性もいるのよ」と、70歳はまだ若いと言う。

 サーブは1本、得点が11点になるとベンチにいる人全員が必ず交代でコートに入ること、そして2セット先にとった方が勝ちとなる2セットマッチであること以外は9人制バレーボールのルールに準拠して、どこのママさんバレーボールチームとも戦える。普通のママさんバレーは、3セットマッチで、2-0か2-1で勝敗がきまり、ことぶきバレーは、時間を短くする(体力の消耗を防ぐ?)ということで、2セットで勝敗を競う。1-1(1セットずつ取った場合)は、総得点の多いチームが勝ち。

 男性の監督コーチが付いている地元ママさんバレーとの試合が始まった。第1セットは、21対12で、その強力パワーを見せて楽勝。
 「結婚して会社を辞め、以後専業主婦をしていました。上の子が、小学校に上がったのをきっかけに、自分ともう一人で、小学校にバレーチームを立ち上げたんですよ。昭和43年のことで、まだ、体育館がなかったから、練習のたびに外にネットを張って練習しましたよ。」と40年以上のキャリアを誇る井上さんが語る。

 「若い人は、体が硬くケガが多いのよね。ことぶきの女性は、ねんざや突き指がないように思う」、「それにボールの動きやゲームの“読み”ができて、無駄なく体が動けて、“楽しめる”ことが続いている理由だと思うわね。」と中学から大学時代までバレーボール部、そして子育てが一段落して再びママさんバレーから再開したという三浦さんが解説してくれる。

 「そうそう、平成7年に“いそじ”の全国大会で京都に行ったの。初めての全国大会だったから。11月の終わりで紅葉がきれいでね~。東福寺がね~。“ことぶき”の岡山大会の時も、温泉が楽しかったよね~。」

 「健康で、みんなとハハハと仲良くやっていこうと、“楽しんでいる”。」 これが長続きの秘訣というが、このまま“スーパーことぶき”で世界に出かけそうな勢いでもある。ママさんチームとの試合との接戦は、まだ続いていた。

  前回の「オバジェンヌ」の「小さな物語」はこちらから



© 2008 Happy Elder Corporation