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ハッピー・エルダー株式会社は、「スマートシルバーズ連盟」のメンバーです。
「スマートシルバーズ連盟」とタイアップして、エルダー生活に役立つ、
あるいは健康管理、介護のお役立ちグッズをご紹介いたします。

新たにお伝えする情報には、 がついています。



 2008年7月30日

一見の価値有り! メドペディア・プロジェクト

 「オンライン医療百科事典のメドペディア・プロジェクトはウィキペディアをモデルにしていますが、豊富な知識・経験を持つ専門家の手で執筆・編集されているのが特長です。メドペディア・プロジェクトは普通なら学界でしか入手できない知識を集め、一般の人にも情報を理解しやすく、入手し易くしたものです。」(ロサンゼルス・タイムズ、ジェシカ・グイン記者)

 以下はメドペディアウェブサイトからの抜粋です。
 「メドペディアは健康、医療、からだについての最高の情報を収集し、世界中で自由に共有しようとする共同プロジェクトです。医師、健康関連団体、医学部、病院、医療従事者、その他個人などが共同で、毎年何百万もの人に利用される世界で最もまとまった医療情報集を作るものです。

 ハーバード大学医学部、スタンフォード大学医学部、バークレー校公衆衛生学部、ミシガン大学医学部その他世界のトップクラスの健康関連団体と提携し、メドペディアのコミュニティは世界で最もまとまった、共同作業による医療情報源を作ろうとしています。メドペディアは世界中の医療知識のない状態を改善しようと、健康、医療、関連団体(医師・科学者・政策者・学生・市民など)についてのカタログ、データベース、学習教材の機能を果たそうとしているのです。」

 メドペディアのウェブサイトは現在準備中で、2008年末に正式にオープンの予定です。

 ・プレビュー用ウェブサイトはこちら



 2008年7月30日

2008年調査 健康情報オンライン検索

ハリス・インタラクティブ社は最新世論調査を発表、健康情報をオンライン検索する成人の数を推定しています。 調査結果の概要と傾向一覧はハリス社のサイトで見ることが出来ます。

 ・詳しくはこちら



 2008年7月29日

iPhone健康関連アプリケーション

 多くの健康・フィットネス関連ウェブアプリケーションが、アップル社のアイフォーン(iPhone)にも使えるようになりました。アイフォーンとは、 携帯電話、大きな画面のアイポッド(iPod)、インターネットブラウザをひとつにした携帯端末です。アイフォーンのアプリケーション向けに、独立系ソフト開発者も新しいタイプの健康サービス・コンテンツを提供することができます。アプリケーションはいずれグーグルのOS上で動く他の電話でも使えるようになりそうです。

 主なアイフォーンのアプリケーションには次のようなものがあります。

  • エポクレイツでは、ヘルスケア従事者が医薬、投薬量、相互作用などのデータベースを検索できます。
  • アイアイイグザムでは、素早く眼の検査ができます。
  • アイファーマシーでは、ユーザーは何千という薬の説明、投薬量、症状、副作用について検索できます。
  • アイフォーン緊急カードは、ユーザーの健康情報や連絡先などを記録し、近くの病院の地図を表示することができます。
  • マイネットダイアリーでは、ユーザーは自分の食事の分析や計画、個人用栄養目安ガイドへのアクセス、体脂肪率、骨重量、筋肉量の記録などができます。
  • ネットユーザーの解剖学では、300以上の完全注釈付き人体画像を見ることができます。
  • 症状ナビゲータでは、ユーザーが症状とその治療法を照合させることができます。

 ・シカゴトリビューンのサイトで記事全文が入手できます



 2008年7月22日

スマートな表面でバスルームを清潔に

 次々に商品が登場するおかげで、これまでより簡単に、お客様のために細菌に厳しい環境を作り出すことができるようになりました。総合抗菌製品は接触する細菌と闘い、汚染された表面から危険な細菌に感染するという危険を減らします。マイクロバンのような持続性のある殺菌剤を使った製品が、幼児用の椅子やトイレ便座、調理台などの家庭用品にも増えています。

 ・記事は2008年6月、「キッチン・バス・デザインニュース」ウェブサイトに掲載されました



 2008年7月22日

気にかけてくれる人たちと繋がる安心

 道具は単純なものも高度なものも、自宅にいる高齢者や病人の自立生活を広げてくれます。
 (この記事はマーク・ザルツマン、スーザン・アイェール両氏により雑誌AARP2008年3月4月合併号に発表されました。)

 自宅で齢を重ねていく。それは私たちの圧倒的多数が願うことです。できる限り我が家で暮らすことを50歳以上の人々の89パーセントが目標としていると、最近のAARP調査が報告しています。長生きすればするほどその気持ちは強くなります。75歳以上では、95パーセントが自宅で過ごしたいと回答しています。幸い、大抵の場合はそれができます。家族や友人の助けを借りることで、また更に技術を使って、年配者と遠くにいる介護者との距離を縮めることで在宅が実現できるのです。

 技術の利用は、最初は電話から始まりました。アレクサンダー・グラハム・ベルの発明は、ケアの必要な人とケアする人を電話で結び、遠方からのケアに飛躍的に貢献しました。現在も電話はケアの中心的役割を担っていますが、これに無線通信やコンピューターが加わりました。援助を求めたり薬を服用するよう知らせたり、年取った家族の動きを介護者が把握するのに役立ったり、医者が遠くから重大な兆候を見守ったりできる、新世代の道具を利用できるようになったのです。

 「こうした機器を使って遠くの親戚の健康を見守ることができるのは画期的なことです」と、国立老化協会のピーター・ベル会長は言います。「成人した子供たちも安心です。老化で起こる危険にも対応できますし。例えば転倒とか、薬を飲まないとか、食べるのを忘れるとか。」

 技術そのものもよくなってきています。最近では、ヘルスピア・アメリカ社のグルコフォンが米国に新しく登場しました。これは糖尿病を患う人に便利な携帯電話で、電話が血糖値を測り、かかりつけの医者にデータを送ってくれるものです。

 「これから先5年から10年ほどは、エイジング2.0とも呼べる活性化の時期だと思います。」革新技術を促進するNPO団体、エイジング・サービス・テクノロジーセンターのマジド・アルワン氏は言います。「細切れ状態だった技術が統合されて、シニア世代やその家族、介護者をつないでくれるようになります。ベッドは単に寝る場所でなく、重要な症状を察知して医者に知らせる役割も果たすようになります。殆んど誰もがあらゆる緊急事態に対処できる装置を持つようになるでしょう。」

 家庭で使われる最新システムとして、家にいる患者向けに設置されるものが挙げられます。患者は自宅で血圧計バンドを巻きつけたり体重計に乗ったりするだけで、そのあとのことは無線送信機が引き受けます。離れた場所にいる介護者もこれで患者を見守ることができます。

 こうした見守りシステムは今すぐ手に入れられる訳ではありませんが、メーカー、介護者、通信業者などが協力して技術基準を作り、様々な種類のモニターをパソコンや携帯電話につなげようとしています。「家庭用見守りシステムは3年以内に入手しやすくなりますよ」と、基準作りの指揮をとるデビッド・ウィットリンガー氏は言います。

 今からハイテク介護製品を買いたいと思うなら、まずは下の簡単ガイドが役立つでしょう。小さな器具がある種の需要に対して大いに役に立つこともあります。更に助言が必要なら、医者や地域高齢者福祉局、高齢者医療マネージャーや、つながりを保つことで高齢者の自立を励ます方法に詳しい専門家に尋ねるとよいでしょう。

 SOSボタン
 こんなことが… 毎年高齢者の3人に1人が転倒事故に遭っています。うち4分の1は転倒による怪我が原因で誰かの助けが必要な状態になります。

 そんなときは… 「転んでしまいました。立ち上がれません」というせりふを覚えていますか? 20年ほど前、ライフコールの医療警報システムのコマーシャルがコメディーのネタに使われていました。今や高齢者の3分の1、65歳以上の米国人1,100万人が一人暮らしをしており、緊急用ペンダントは決して冗談ではないのです。むしろ生活様式が大きく変わる前触れと言ってよいでしょう。

 こんな製品が… 手すりや常夜灯の設置、歩行器具の使用などで転倒事故をある程度防ぐことはできますが、SOSボタンがあればもっと安心でしょう。無線の緊急時ホットラインであることが必要です。SOSボタンを首から下げたり、手首につけたり、服に留めて使用します。怪我をしたり具合が悪くなったときは、ボタンを押せば24時間体制で従事するスタッフが、必要に応じて親類や介護者、救急車などに連絡を取ります。

 現在たくさんの製品が出ていますが、提供サービスはまちまちなので、よく比べるとよいでしょう。フィリップスライフラインは初期費用が最大75ドル、これに見守りサービス使用料として一日1ドル必要です。レスキューアラートはレンタル・購入両方可能でレンタル月額は29ドルです。ウォルグリーン社のレディ・レスポンスは初期費用が35ドル、月額35ドルです。ADTコンパニオン・サービスは最初に99ドル、月額35ドルで、AARP会員には割引があります。

 これらのサービス利用で医者にもかかる場合は保険がきく場合があります。低所得者向けの補助については、かかりつけの医者か地域高齢者福祉局に問い合わせて下さい。

 服用お知らせアラーム
 こんなことが… 誰かに言われないと薬を服用できない、ということが介護施設入所理由の40パーセントにものぼります。

 そんなときは… 飲み忘れを防ぐ薬整理箱、ポケベル、振動を伝える腕時計、服用時間を知らせる容器、などの利用で薬の飲み忘れやいつ服用したのか思い出せないなどの問題を解決できます。

 こんな製品が… 飲み忘れ防止に役立つ製品はいろいろあります。イー・ピル・メディケーション・リマインダーズフォゲッティングピルのサイトを見てください。例えば「いろいろお知らせ薬箱」や「かんたんセットタイマー」(イーピル社、49ドル)は毎日37回までお知らせアラームを受けることができます。それほど必要ではない場合は、メッドセンター社の「おしゃべり薬箱」(70ドル)が1か月分の服用を把握して毎日4回知らせてくれます。一番高価な製品としてはMD2見守り自動薬入れでしょう。(イーピル社、899ドル)この薬入れは服用時間を知らせてくれ、飲み損ねた場合には介護者に知らせてもくれます。

 こうした器具を設置するのが面倒と感じる場合は、携帯電話や電子メールを服用お知らせシステムに使う方法もあります。オンタイムRxは電子メール、電話、携帯電話、ページャーを使っていろいろな設定でお知らせを送ることができます。毎日の服用、月ごとの薬の補充、医者や歯医者の予約などを月額10ドルから30ドルで知らせてくれます。

 レスキュー・アラートはあなたの薬箱を直接見守ります。容器のふたが15分または30分以内に開けられない場合、容器内の送信機がサービス・スタッフに知らせます。レンタルと購入の両方が利用できます。

 見守りモニターとビデオ訪問
 こんなことが…
 米国立老化研究所では、約700万人の成人が、彼らが世話をする親の家から少なくとも1時間は離れたところに住んでいると推定しています。

 そんなときは… 母親に1時間ごとに電話するより、家の中にモニターを設置すれば母親の日常生活をさりげなく見守ることができます。見張り用カメラではなく、家にいる人の動きをそっと感知するのです。そばにいると感じられるように、コンピューターやテレビに取り付けられたカメラを使い、家族とネットでおしゃべりもできます。

 こんな製品が… リビング・インデペンデントリー・グループのクワイエット・ケア・プラスは、医療警報SOSボタン、母親がいつもの時間に起きたかどうかチェックする動作見守り機能、家の中が暖かすぎる、または寒すぎるといったことを監視する機能などを持っています。(据付費用199ドル、月額使用料99ドル)全ての情報は専用電話回線に無線で送信され、パスワードで保護されたウェブサイトで様子をいつでもうかがうことができます。

 ロジテック社のクイックキャム・ウェブ画像(利用料30ドルから)は設置が簡単で、ヘッドホン付き、無料インスタント・メッセージ用ソフトやスカイプのようなウェブ電話サービスが利用できます。アテンティブケアを使えば、ハイテクに強くなくても大丈夫です。設置料198ドル、月額利用料58ドルで、親戚や介護者はビデオ会議ができ、また年配の家族の為に遠隔操作で音や画像の調整をしてあげることもできます。

 ビーマーTVはカメラを内蔵したセットトップ機器で、自宅のテレビのRCAビデオ差込口や電話回線を使って利用することができます。80ドルです。



 2008年7月21日

解放されたヘルスケアとは何か

 「解放されたヘルスケア」という標語はフォレスター・リサーチ社の造語であり、2002年に作成された報告書の題名でもあります。このテーマはその後も使われており、フォレスターのエイザベス・ボエム氏の報告書やビジネス革新センター主催の会議でも引き続き取り上げられています。

 2002年 解放されたヘルスケア リサーチ報告より
 「ヘルスケアの費用、対象範囲の問題、対象者が増えていくという現実、こうした問題は現行のシステムでは既に対応しきれないことを意味しています。型にはまった施設や機関では将来の問題に対処することができません。どうしたらいいでしょうか?技術を介したセルフケア、モバイルケア、ホームケアへの大きな転換が必要なのです。

 ヘルスケアは以前は殆んどが自宅や家族の家で行われていました。100年ほど前、急激な技術と科学的専門知識の発達により、医療は中央に集約され、専門化されていきました。(注記-関連リサーチ及びコメント)しかし1900年代に見られた集約は2000年代の分散へとつながっていきます。技術の助けを借りて、革新的な人々は病院、医院、介護施設など20世紀に設定されたものから離れていくのです。そして従来の施設や機関によらないヘルスケアへと向かうのです。」

 フォレスターはこの転換を「解放されたヘルスケア」と名づけ、「体のうち、外、周囲にある技術で、型にはまった施設・機関からケアを解放するもの」と定義しています。

 ・原文はこちら(無料の登録が必要です)



 2008年7月21日

カリフォルニアの通信医療レポート-その進展、課題、今後への期待

 通信医療というのは、情報通信技術を使って遠くから医療を行うものです。通信医療は時間と距離の壁を乗り越え、医療提供コストを抑え、医者への照会パターンを変えることで、医療を変えていく可能性があります。通信医療はここ数年よく聞くようになり、実際にカリフォルニア州の遠隔地での通信医療は成功をおさめています。とはいえ、同州での活用はそれほど広まっているわけではありません。

 このレポートではカリフォルニアでの通信医療の展開を分析し、今後更に進展させるために解決すべき技術面、財政面、規制面、実際の利用面での問題を挙げていきます。独創的技術を州全体の通信医療プログラムや電子通信健康ネットワークへ応用した初期の技術者の恩恵を受けた患者もいますが、更に広く普及させるにはまだ問題が残っているのです。

 レポートではこうした問題が根強く残っていると認める一方、インターネットの利用が爆発的に伸び、遠隔通信モデルが広がり、医療提供コストが下がっていくことで、通信医療普及の機が熟すとしています。最後にレポートは、カリフォルニアでの通信医療技術の普及に影響を与える主な要因について検討しています。 (最初の掲載はカリフォルニア医療基金のホームページにて、バーバラ・ジョンストン、ニール・A・ソロモン両氏によるものです。)

 ・レポートの全文はこちらから



2008年7月21日

医療費基礎講座 2008年版

 最近の全国データでは医療費が伸び続けていることがわかります。ここ数年その伸び率はやや鈍っているものの、このままでは医療費支出は2017年までに米国GDPの19.5パーセントにまで増える可能性があります。

 この医療費は誰が負担するのでしょう? 答えは複雑です。米国の医療システムは民間が担っていると考える人が多いのですが、政府が担う支出も増えているのです。2006年では、政府の医療費負担は46パーセントとなっており、これはメディケア・パートDと呼ばれる65歳以上対象の健康介護保険での処方薬保険の影響によるものです。メディケア・パートDの実施で医薬品費用負担者が大きく変わりました。州のメディケイド・プログラムから連邦メディケア・プログラムへと負担先が変わったのです。

 医療費基礎講座は今年で5年目となります。米国の医療費支出の大まかな背景のほか、カリフォルニアの事例も知ることができます。私達がどのくらい医療費を使っているのか、基金がどのサービスの負担をしているのか、私達が実際に負担しているのはいくらなのかがわかります。

 主な内容を紹介すると、
 全米の医療費は2006年に2兆ドルを超え、GDPの16パーセントを占めました。医療費高騰の約半分は診療費の値上がりによるものです。高齢化も一因ですが、要因としてはずっと小さなものです。個人が負担する費用の5分の1近くが処方薬への支払となっています。 (この記事の最初の掲載は2008年4月、カリフォルニア健康管理基金、キャサリン・B・ウィルソン氏によるものです。)

 ・医療費基礎講座 2008年版 (完全版)はこちらから
 ・すぐわかる米国医療費拠出グラフはこちら



 2008年7月21日

高齢化とテクノロジー、2つの波の出会い-高速通信と米国の高齢者

 2つの巨大な流れ、すなわちテクノロジーの波と高齢化の波は20世紀の米国社会に非常に大きな影響を及ぼしました。この2つは21世紀には更に大きな影響を与えると思われます。これまでよりずっと高性能のコンピューターと、更に自由なアクセスを可能にする高速通信網が組み合わさり、今、私達の生活を変える新しい環境が多方面で生み出されようとしているのです。遅い通信網での現在のサービスは、高速通信網の世界ではもっと豊かですばらしいものになります。同時に高速通信網の高速技術を必要とする全く新しいアプリケーションも現れます。その一方米国は、急速な高齢化によってこれまでにない課題や機会に直面することになり、そのことに私達はまさに気づき始めたところです。高速通信網の新しいアプリケーションは社会の様々な場面で役立ち、高齢者に特に重要となるものも出てくると考えられます。

 高速通信の世界とは?
 手軽に利用できる高速通信網がどんな風に高齢者の日常生活の幅を広げていくのか、具体的なシナリオを描いてみましょう。

 2012年、マッジ・ガンダーソンは自分の88歳の誕生日を祝う準備をしていました。リウマチや高血圧、甲状腺関連などいくつか慢性の病状があるものの、マッジはまだまだ活動的で自立した生活を続けられることを有り難いと感じています。彼女はまた中程度の脳梗塞を患い、理学療法で機能のほとんどを取り戻したものの、今はまだ回復期にあります。

 マッジはメリーランド州の小さな町にある高齢者向け集合住宅で一人暮らしをしています。この集合住宅の魅力のひとつは、住民である高齢者が容易に生活できるよう様々な新技術が組み込まれていることです。

 連絡を取り合う
 遠くに離れていても、絶えずコミュニケーションを交わせるお陰でマッジは家族と密に連絡を取り合うことができます。朝食の食卓につくと、マッジはメモ帳ほどの大きさの無線機能付き小型入力機器ペンタブレットを取り出して、前の晩に届いたメッセージのリストに目を通します。日本で英語教師をしている21歳の孫から「ビデオ・メール」が届いており、マッジは嬉しく思いました。

 孫からのビデオメッセージを手元のペンタブレットで見ることもできますが、彼女は台所の壁のフラットパネルスクリーンで見ることにしました。このスクリーンは実は普通のデジタルテレビですが、無線網により家の他のシステムとつなぐ回路が追加されているのです。ペンタブレットをリモコンとして使い、マッジは壁のスクリーンのスイッチを入れてメッセージを再生しました。(ペンタブレットと壁のスクリーンは音声認識機能ももっているので、マッジは音声による操作もできます。) 孫からのビデオメッセージを見終わると、マッジは次にその日の自分の予定表を呼び出します。その日は友人とお茶を飲みに行こうと、お昼に地元の補助タクシーを利用することになっていたのですが、理学療法の予約と重なっていることに気づきました。ペンタブレットを少し操作して、マッジは自分の予定表の中の補助タクシー送迎時刻を一時間ずらしました。こうするとタクシー会社には自動的に変更の連絡が行くのです。

 共同作業もOK
 また予定表を見て、マッジはミネアポリスに住む妹と30分後に通信することになっていることを思い出しました。ここ5年ほど、姉妹は家族の歴史を一緒に調べているのです。

 妹との接続の時間が来ると、マッジは台所の大きなスクリーンをオンにして、「ジェニーを呼んで」と告げました。ほどなくして、マッジの妹のジェニーがスクリーン上に現れました。ちょっとお喋りしたあと、二人は自分たちの家系について一時間ほど共同で作業しました。作業は二人の画面を見ながら行うことができます。一緒にこうして作業していると、マッジは二人がお互い1,000マイルも離れていることを忘れてしまいます。

 妹にさよならをしたあと、マッジは次に理学療法士に接続します。マッジは療法士に直接会うこともありますが、たいていは映像通信を介する方を選びます。高品質の映像通信により、マッジは療法士が自分にさせたい新しい体操をやって見せるのを見ることができ、また療法士もマッジが正しく体操ができているか確認することができます。

 理学療法士は以前と比べマッジがここ一週間あまり動いていないことに気づいており、そのためこの新しい体操がとても大事だと感じていました。マッジのアパートは「スマートフロア」を装備しており、センサーによって彼女がどのくらい歩き回っているか、速度も含めてチェックすることが可能なのです。彼女の同意を得て、フロアに記録されたデータは彼女のかかりつけの医師や療法士に伝えられます。最新の情報は、マッジは療法士が必要だと思うほど歩いていないことを示していました。

 外出する
 アパートから外出するとき、マッジは文庫本サイズの小さな装置を持っていきます。装置は電話と電子手帳の機能を持っています。玄関から出る時マッジがボタンを押すと、同時にアパートの警報システムがセットされ、彼女が帰宅するまでサーモスタット(温度自動調節器)が低めに設定されます。また外出中に来た通信メッセージは彼女の持つ装置に転送されます。彼女はスーパーマーケットに行くと、装置の電子手帳機能で買い物リストを確かめ、また店の今日のおすすめもチェックします。

 こうしたシナリオはまだ未来のことのように思えますが、実際にはここで登場した技術は全て、少なくとも試作品として今存在しているものなのです。

 テクノロジーの波
 ここ最近特に際だっているのは、幅広い新技術が発表され大部分の人に取り入れられていく速さです。

 新技術のうち、どれが私たちの日常生活で主流になっていくかは簡単には判断できません。しかし総合的な技術の進歩を推進し、技術がどのように進んでいくか予見できるような2,3の重要な傾向を特定することは可能です。

 アナログからデジタルへ
 最初の大きな技術の流れは、アナログからデジタルへの転換です。パソコンもそうですが、他にもたくさんのものがアナログからデジタルへと変わっていきました。プラスチックのレコード盤はデジタルCDに変わり、フィルムを使ったカメラはデジタルカメラに、テレビもアナログからデジタルに変わりました。

 こうした変遷を推進するのは、デジタル情報の中味を処理、記録するのに使われ、ますます進化するコンピューター技術です。10年足らずでハードディスクの記録容量は2,3メガバイト(百万バイト)から数ギガバイト(10億バイト)へと増えてきました。これは1000倍以上も容量が大きくなったことを示します。  デジタル世界への動きは更に、それまでばらばらだったメディアをまとめる大きな力となりました。デジタルであれば、音声、動画、テキスト及びデータは一つのメディアに記録し、同じネットワークで送信することができます。この動きはこうしたメディアを新しい形に統合する新しいシステムとサービスの創造に結びついていきます。(たとえば、電話と携帯端末を組み合わせた装置で、CDから音楽を再生したり、DVDから映画を再生したりするものなど)

 低速通信から高速通信へ
 2番目の重要な技術の流れは、最初の流れであるデジタル化によるものですが、低速低速通信網から高速通信への移行です。

 現在実質全ての家庭が昔からの「低速通信」電話網でつながっています。この電話システムは、最初は1対1の会話を伝送するのに十分な速度を想定して設計されていました。

 近年、電話回線はファックスによって書類を瞬時に送る手段として使われてきました。今では電話回線が何百万もの個人利用者のインターネットへの接続方法として使われています。過去20年間、電話回線を使ってデジタル情報をコンピューターに送るモデムがぐんと安くなり、その伝送速度も200倍近くアップしました。

 しかしどんなに高速のモデムでも、DSL(完全デジタルの電話回線使用)とケーブルモデムのような技術を用いた高速通信網でのメガバイト級高速通信に比べれば遅いのです。次世代高速通信・サービスでは光を用いて、光ファイバー網による超高速情報通信を実現します。この技術は秒速100メガバイト以上の高速通信となり、これは秒速56キロビットのモデムに比べ1700倍以上も速いのです。 こうした高速技術は、デジタル情報の通信に非常に大きな違いをもたらしました。

 高速伝送の他にも、完全デジタル網にはもうひとつ重要な特長があります。それは、「常時接続」で、端末装置は常に高速通信網に接続された状態にあり、絶え間なく遠隔から情報をやりとりできるということです。このことはあらゆる種類の監視アプリケーションにとってとても有用であり、単純なセキュリティー警報システムから、家庭内の全てを監視・管理する複雑なシステムにまで応用することができます。

 高齢化の波
 米国人口の大半がこれまでより長寿となっており、老齢期の定義も変化しています。例えば、60歳か65歳での定年は普通個人の生産年齢の終わりを示すという概念は、急速に廃れてきています。

 米国人の寿命は医療や(食事や運動など)生活様式の向上で劇的に伸び、今後も伸びていくと思われます。65歳になった米国人が90歳まで生き延びる可能性はここ40年でほぼ倍になっています。

 データから現れる状況は、2つの全く異なる面を持っています。「超高齢者」の増加によって起こる健康上の問題は、彼らを治療し世話をする私たちに大変な難題をもたらすことは明らかです。一方、65歳を超えたあと何年も健康で活動的な多くの米国人たちは、自分達が自立を維持し、社会的つながりを保てるような有意義で満足のいく生活様式を見つけられるよう援助が必要だと、社会に対して課題を提示するでしょう。

 失われた環 ― どこでも利用できる高速通信の恩恵
 マッジ・ガンダーソンのシナリオにも描かれていたような、個人への完全な利益を実現するためには、現在欠けている要素があります。広く普及した有線・無線の高速通信接続と、高速網をサービスに利用するのに必要なハード及びソフトです。

 大成功と言える高速通信のアプリケーションを正確に予測するのは困難ですが、主なものは比較的予測可能です。高速網の普及が米国高齢層にもたらす利益の主な種類を特定することはできます。

 家族や友人とのコミュニケーションを広げる
 恐らく高速網の普及による大きな利点は、家族や友人がもっと簡単に連絡を取り合えるようになるということ、そして高速通信によってコミュニケーションの質がより豊かになるということでしょう。

 高齢者にとっては、電子メールの利用はインターネットのアプリケーションでは最も一般的なものであり、電子メールにアクセスすることがコンピューターとインターネットを利用する一番のきっかけとなってきました。

 生涯学習の機会を広げる
 晩年になっても学び続けることは、「成功した高齢化」の主要因とされています。歳をとるにつれて、肉体的に活動的であり続けることは健康維持にとても重要ですが、同様に精神的にも活動的であり続けることは健康な認知機能を保つのに非常に大事なのです。

 高齢者向け「Eラーニング」の現在の試みは、この継続学習への新しい(特に活動が制限される高齢者向けの)アプローチに非常に大きな可能性を示しています。高速通信網は高齢者の学習の機会を飛躍的に広げるでしょう。オンラインの「壁のない教室」は、物理的に授業に通うことのできない人々にも刺激的で魅力のある教育体験を与えてくれるのです。

 まだ退職していない高齢者の場合は、Eラーニングを利用して手軽に仕事に必要な訓練を受けることができ、自分のキャリアを長続きせることができます。

 高齢者の間では、生涯教育への興味は急速に高まっています。45歳以上の3300万人以上の成人(この年齢層の3分の1以上)が、現在何らかの成人教育を受けています。

 生涯教育は、単に年取ったときにするのによいもの、というものではないことを、私たちは理解し始めています。むしろ健康な認識機能を保つために重要な要素なのです。マッカーサー基金の画期的な調査報告書、「成功した高齢化」(ジョン・ロウ、ロバード・カーン共著)では、身体的活動と共に継続的に知的な刺激を受けることは、「心の健康」を維持するのに重要な要素だとしています。またピッツバーグ神経心理学協会のポール・ディビッド・ナスバウム氏による最近の著作では、絶え間なく学習することは、「脳の健康維持と晩年の神経変性疾患のリスクを下げるのに役立つ」としています。

 保健医療サービスの向上
 高速通信技術は健康分野での高齢化に最大級の影響を及ぼす可能性があります。

 米国の医療費支出は世界一で、またその伸びも世界一です。米国は高齢化が進んでおり、もしこのまま全ての米国人に良質な医療を提供し続けるのならば、新しいアプローチが必要となります。

 ここ数年実施された多くのプロジェクトは、遠隔からの医療サービスを可能にする「通信医療」への展望を示してきました。しかし私たちはまだ、通信医療が主流になるのに必要な医療システムへの変更を行っていません。更に、低速通信網で使えるアプリケーションの質は非常に限られています。高速網が広がることで、もっと広範囲の良質な医療サービスを患者の家その他どこにでも提供することができるようになります。

 一つの新しい方策として、通信健康・医療サービスがあります。これは直接受診する代わりに、医療従事者間や患者との間でオンライン通信を使うものです。このネットワーク・サービスの開発と試験運用のために既に莫大な作業が発生しました。最も有望な通信医療アプリケーションとしては、家庭健康見守りシステムとセルフケア・サポート、特に糖尿病や心臓・肺疾患などの慢性症状のある人向けのアプリケーションが挙げられます。

 健康ヒーローネットワークという企業では、「健康仲間」という名の小さくシンプルな機器を開発しました。これは医療従事者が定期的に在宅の患者と連絡を取り合うために使います。この機器の設置と使用法はとても簡単で、問診や助言、注意喚起など患者と医療従事者との対話も可能です。こうした対話は毎日行われ、患者は機器を使って問診に答え、必要なデータを送ることができます。患者からの回答は医療従事者が患者の症状を見守り、必要な治療を判断するのに利用されます。

 自立した生活をサポートする
 手軽に利用できる高速通信網において最も重要で革新的な利点のひとつは、高齢者が日常生活のサポートを得て外の世界とつながることで、これまでより長く自立した生活を送れるようになるということです。さまざまな新しいアプリケーションが開発されています。高度なコンピューター技術と通信技術を組み合わせて、自立した生活を広げる意識的な環境を作ります。

 ジョージア工科大学の高速通信学会住宅研究室は、「気づきの家」(マッジのシナリオで登場した「スマートフロア」もあります)を作りました。高齢者が「その場所で正しく老いる」能力を高めるためのコンピューター技術と通信技術の融合を実際に試してみることが目的の家です。

 娯楽の新しい選択肢
 より高速の通信が使えるようになると、具体的な利用者向けのコンテンツが供給される機会が広がり、利用できるプログラミングを個人に合わせて最適化することもできるようになります。これまでの経験から、高速通信が家庭での消費者に受け入れられるためにまず一番重要なきっかけは、娯楽だと考えられます。これにはオンデマンドの映画や音楽などのアプリケーションや高品位テレビ、様々な双方向エンタテインメントも含まれます。

 高齢者への高速通信設置の課題
 高速通信による新しい環境が出現し始め、数百万の米国の家庭が今や高速網接続を楽しんでいます。しかし、高速通信網が多くの高齢者に十分に親しまれるには、まだ乗り越えなければならない課題もいくつかあります。たとえば次のようなことです。

 パソコンを越える
 ヒューレットパッカード研究所の前ディレクター、ジョエル・バーンバウム博士は、以前コンピューターを家庭に持ち込む過程を、野生動物の家畜化に喩えていました。何世代も飼育した結果として猫は家畜化し、安全に家で飼えるようになりました。バーンバウム博士によれば現在のパソコンはまだ「半分野生の状態」、つまりライオンとネコの間くらいだと言うのです。

  高速で常時接続の高速通信網が広まれば、ずっと幅広い選択肢やアプリケーションが出て来ると考えられます。有線、無線両方のハードが進化し続ける中、アクセスはパソコンからに限ったものではなくなっていきます。特に無線機器は情報へのアクセスや通信のための最も人気ある方法になっていく可能性があります。

 アプリケーションが幅広く登場するようになれば、高速通信網の価値はパソコンユーザーの世界を越えて社会のずっと大きな部分にまで広がっていくでしょう。高齢者は、こうした新しいアプリケーションから多くの点で利益を得るグループだと言えます。

 操作を簡単に
 高齢者は若い世代と違って、日常生活の一部としてハイテクと共に育って来たわけではありません。そのため高齢者が新しい技術を取り入れるのは全体から見て大きく遅れをとってきました。

 調査によると、高齢者は若い世代に比べてコンピューターやインターネットを使うことに困難を感じる傾向があります。この問題に取り組むため、高齢者をネットに取り込むための多くの革新的なアプリケーションが開発されました。例えば、NPO団体のジェネレーションズ・オンラインは、単純で親しみやすい、インターネットを使ったインターフェースを高齢者向けに開発しました。またIBMはシニアネットと協力して利用者がホームページの画面を自分の必要性や好みに合わせて変えることができるソフトのテストを行っています。

 願わくは次世代のアプリケーションとハードは、本当に使いやすくするための改良は不要であってほしいものです。多くの専用機器は今日のパソコンより単純なインターフェースにするべきで、また多くのオンライン監視システムは、人が頻繁に手を出さなくても動くようにすべきです。

 プライバシーと安全を確保する

 プライバシーの問題は高速通信の世界ではさらに重要になります。多くの装置やアプリケーションが常時「オン」の状態になり、このため不正なアクセスには脆弱になる可能性があるからです。

 高齢者は特に自分たちのプライバシー保護の重大性には敏感です。政府や業界はネット上のプライバシー保護の問題に取り組み始めましたが、こうした技術を使うことができるのだと高齢者に対して断言するためには更なる努力が必要です。

 前向きな法的環境を作る
 米国では自宅で高速通信を利用する人々は増えているものの、米連邦通信委員会(FCC)の最近の報告では、高速網は地方より都市部で利用し易く、また比較的豊かな地域の方がそうでない地域より利用し易いとしています。

 多くの外国と違って、米国は高速通信網の普及やサービスの開発には国を挙げて取り組んでは来ませんでした。高齢者は特にこうしたサービスからの利益を受ける立場にあることを調査は示しています。

 高齢者が受けるべき利益の実現のためには、いくつかの障壁を克服しなければなりません。例として新しいサービスは高齢者が簡単に習得し利用できること、オンラインのアプリケーションが非公開で安全であること、高速通信網の急速な構築に対応できる法的環境が整えられること、などが挙げられます。

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 2008年7月20日

マケイン候補とは違います、シニア世代のインターネット利用

 AP通信- もし大統領候補のマケイン上院議員が本当にネットに強くなりたいと思っているなら、たぶんキャスリン・ロビンソンがお手伝いできます。

 ロビンソンは今年106歳。マケイン候補より35歳年上です。ペンシルバニア州ウェストチェスターにあるバークレーフレンズ老人ホームで、彼女は98歳からインターネットを使い始めました。「家族にメールしたかったので、習い始めたのよ」と彼女は書いてきました。もちろんメールで、です。

 ピューリサーチセンターのピューインターネット・プロジェクト作成の4月と5月のデータによると、65歳以上の米国人のうち、ネットを利用しているのは35パーセントに過ぎません。

 とはいえ、人種、貧富、教育などの要素を考慮すると、この数字は劇的に変わります。「65歳以上で大卒の白人の場合は、約4分の3がインターネットを利用しています。」プロジェクト責任者のスザンナ・フォックスは言います。

 「マケイン候補の場合は、彼の属するカテゴリーを考えると例外ということになります」とフォックス、「米国上院議員には一般の人にはない情報アクセス源とスタッフのサポートが与えられています。それでもインターネットはとても頼りになる情報源なので、殆どの米国人がやるようなネット利用をしない人がいるなんで興味深いですね。」

  ロビンソンは今年106歳。マケイン候補より35歳年上です。ペンシルバニア州ウェストチェスターにあるバークレーフレンズ老人ホームで、彼女は98歳からインターネットを使い始めました。「家族にメールしたかったので、習い始めたのよ」と彼女は書いてきました。もちろんメールで、です。

 インターネット利用についてのマケイン候補の告白についてブログが賑わっています。「コンピューターは全く使えないので、妻に頼りっぱなしです。」71歳の大統領候補は、ニューヨークタイムズ紙に自身のネット利用について尋ねられた時答えました。「アシスタントがやってくれる。自分でやるように私もすぐに習うよ。」

 71歳の米国人がネットを使わないというのは、珍しいのでしょうか?

 マケイン候補の例が珍しいかどうかは統計の読み方にもよります。ピューリサーチセンターのピューインターネット・プロジェクト作成の4月と5月のデータによると、65歳以上の米国人のうち、ネットを利用しているのは35パーセントに過ぎません。

 ところが人種、貧富、教育などの要素を考慮すると、この数字は劇的に変わります。「65歳以上で大卒の白人の場合は、約4分の3がインターネットを利用しています。」と、プロジェクト責任者のスザンナ・フォックスは言います。

 「マケイン候補の場合は、彼の属するカテゴリーを考えると例外ということになります」とフォックス、「米国上院議員には一般の人にはない情報アクセス源とスタッフのサポートが与えられています。それでもインターネットはとても頼りになる情報源なので、殆どの米国人がやっているネット利用をしない人がいるなんで興味深いですね。」

 金曜日にAP通信がマケイン候補側と接触した時、同候補のスポークスウーマンであるブルック・ブキャナンはいくらか新しい情報をくれました。「マケインはウェブページを覗いてチェックすることは完全にできます。」とブキャナン、「彼はマックを週に何回も使います。インターネットにもっと慣れようとしているんです。」

 それはいいことだ、と、ジェネレーション・オンライン社の最高責任者トビー・ディッチャー氏は言います。同社は高齢者(もちろんあの106歳のロビンソンも)をデジタル時代に導く手助けをしている企業です。

 「マケイン候補は(自分でネットが使えるように)自己啓発が必要です。」と、ディッチャー氏。「彼の周りには彼の為にメールをプリントアウトしてあげようとする人間が多すぎるのです。」ディッチャー氏は、マケイン候補は自分でネット検索をするべきだと言います。有名なニュースサイトのドラッジレポートを彼に見せるアシスタントがするように。

 「自分でやらないと、見ているサイトから次にどこに行くか自分で決める機会を奪われることになります。どんなリンクがあるのか知らないと人に頼んだ情報しか得られず、そこから更に情報を得ることはできません。」

 なぜ私たちのほとんど(米国人の73パーセント)はインターネットを利用するのでしょう? その3大利用法は、メール、情報検索、地図や(ナビでの)行く先確認です。

 とはいえ、他にもいろいろ便利なことがあります。オンライン銀行、ショッピング、旅行やレストランの予約、職探し、不動産検索、そしてもちろん、ニュースを読むことです。(マケイン候補は、多くの30歳以上の人と同様、昔ながらの紙による新聞が好きなのでしょう)「インターネットは最高に便利な電気製品なのです。」とフォックス氏。

 マケイン氏は、ディッチャー氏が言うところの「デジタル拒否」なのでしょう。でも、彼の家族は違います。マケイン夫人のシンディは、ブラックベリーを使っていますし、彼の7人の子供の一人である娘のメーガンは父親の選挙戦をレポートするマケイン・ブロゲッテというブログを運営しています。

 マケイン氏のライバル、民主党のバラック・オバマ候補は46歳。同世代の米国人の85パーセントはネットを利用しています。ユーチューブで見たCNNの報道では、オバマ氏はブラックベリーに夢中で、熱中するあまり道を横断中に縁石につまずいたと伝えています。

 ネットを使っていないというマケイン氏の正直な告白は、ネット利用の有無は(米国という)自由世界の指導者たる資質に影響するかという議論に発展しました。マケイン氏アシスタントの一人マーク・ソーホー氏は、6月のニューヨークでの民主フォーラムで、同上院議員のことをこう弁護しました。「ジョン・マケインはインターネットを知っています。」

 あるブロガーは、先週、いろいろ騒いでいることはみんな馬鹿げている、と意見を載せました。ニューズウィーク誌のアンドリュー・ロマノ氏は、マケイン候補は必要ないからパソコンを使わなかっただけだと述べています。「アシスタントがメールの返事を書き、ありとあらゆる問題について説明してくれれば、ネットを使おうという気持ちはなくなります。」

 マケイン氏がこの国で唯一人のパソコンに親しんでいない著名で裕福で権力のある人間、という訳ではありません。例えば、バイアコム社の85歳になるサムナー・レッドストーン会長について、同社のスポークスマンのカール・ファルト氏は、「そんなに利用しません」と言っています。「彼は使えますが、そんなに頻繁に利用しません。」

  一方で、ブロードウェイミュージカル「ジプシー」がヒット中のディレクター、アーサー・ローレンツ氏91歳は、電話よりメールの方が回答が速いことで有名です。

 上院議員仲間では、90歳になるロバート・バード議員がパソコンを持っているものの、実際はスタッフと直接話す方を好み、ブラックベリーは持っていません。

 米国の高齢者がネットを使わない場合、それはなぜなのでしょう?コンピューターがそばにないということも原因のひとつ、とディッチャー氏は言います。しかし最大の問題は、威嚇されることだと彼女は指摘します。

 「早くから情報ハイウェイに乗ってこなかった人に対してもう少し優しく接してあげるべきです。これまでの表現はとても威圧的でしたから。」更に多くの高齢者は、「ネットがなくても十分幸せなのです。彼らは、世の中には既に電気製品があふれかえっていると感じているのです。」

 しかし、とディッチャー氏は言います。「こうした高齢者でも、ネットのメールで家族の写真が送れると知ると考えを変えます。健康関連情報、介護支援グループ、地域のニュースなども。」さらにピューリサーチのフォックス氏は、高齢者は他の年齢層と比べて自分の家族の家系をネットでたどる人が多いと指摘しています。(ネット利用高齢者の3分の1がネットで家系調べをしています。全体では家系調べをする人は4分の1です。)

 冒頭のキャスリン・ロビンソンは2003年に脳梗塞を患いましたが、その後遺症に耐えられるのはパソコンのおかげだと言います。「私の場合、脳梗塞の後遺症で喋れなくなってしまいました。」ロビンソンはメールで言います。「コンピューターは私にとって救いの手なのです。」

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 2008年7月19日

怖いのは自立の喪失-死よりも施設行きを恐れる高齢者

 「この国で、自宅で歳を取ること」というクラリティ及びEAR財団による調査では、高齢者及びベビーブーマー世代の加齢と自立に対する考え方について検討しています。

 高齢者は介護施設に入所して自立を失うことを死よりも恐れている、とこの調査では報告しています。クラリティとEAR財団による「この国で、自宅で歳を取ること」では、米国高齢層の考えと不安について報告しています。高齢者の子供達もまた、自分の親が施設に入った場合の精神面、身体面での健康について不安を感じています。

  ニュース 怖いのは自立の喪失 ― 死よりも施設行きを恐れる高齢者
 「この国で、自宅で歳を取ること」というクラリティ及びEAR財団による調査では、高齢者及びベビーブーマー世代の加齢と自立に対する考え方について検討しています。

 ベビーブーマー世代の子供達の大半は彼らの親が施設で虐待されるのではと恐れています。

 (テネシー州チャタヌーガ)高齢者は介護施設に入所して自立を失うことを死よりも恐れている、とクラリティとEAR財団による調査報告書「この国で、自宅で歳を取ること」では指摘しています。この報告書は、米国高齢層の考えと不安について報告しています。高齢者の子供達もまた、自分の親が施設に入った場合の精神面、身体面での健康について不安を感じています。

 クラリティとEAR財団は、2003年から共同で米国高齢世代の健康と生活様式上のニーズについて理解を深めるため研究をしてきており、今回が3回目の報告になります。「この国で、自宅で歳を取ること」では、2つのグループを調査しており、65歳以上の在宅高齢者と、高齢の親をかかえるベビーブーマー世代との姿勢の比較を行っています。

 調査結果として注目すべきことの中に、「何が一番怖いか」という設問への回答があります。高齢者では、自立を喪失し(26%)、自宅を離れて施設に入ること(13%)が一番怖いと回答しています。この二つの可能性への不安は死よりもずっと大きく、実際高齢者では死ぬことが一番怖いと回答したのはたった3%でした。

 その他では以下のような結果が出ました。 高齢者の大部分(89%)が、あるべき場所で歳を取りたい、つまり自宅を離れることなく歳を取りたい、と考えており、半分以上が(53%)そうできるかどうか不安を持っています。

 ベビーブーマー世代では、大多数(82%)が彼らの親が施設で虐待されることを、また89%が、親が悲しむことを不安に思っています。

 自宅で暮らす高齢者は、自分が自立を保つことに覚悟を持って臨んでいます。彼らは子供や介護者から全面的な援助は得られないし必要としないと考えています。ブーマー世代は年老いていく親を心配するだけでなく、その3分の2 (63%)は何らかの援助やサポートを親に対して行っています。

 高齢者の半数は自立のために新しい技術を利用することに前向きであり、健康管理の為に自宅にセンサーを設置することも問題ないと考えています。

 しかしベビーブーマー世代は、歳を取っていく親の援助のために技術に頼ることはしません。実際に親の健康や安全を確認するのに、技術に解決策を求めたのは僅か14%でした。

 「この結果から言えるのは、米国の高齢者は何よりも自立して生活する能力が大事だと思っているということです。」と、国家適所加齢協議会のピーター・ベル会長は言います。「社会として、私たちは自分の親や祖父母が年老いても自宅で過ごせるよう、方法を考えなければなりません。自宅で歳を取るということを国の優先事項とし、当たり前のこととして実現させなければなりません。」

 クラリティ社のカーステン・トラッズ社長は言います。「今回クラリティとEAR財団がこの調査を委託したのは、高齢者の生活の質を高める方法を見つけたいと強く思うからです。調査結果は憂慮すべきことであり、また驚くべき内容でした。自立した生活は高齢者にとって生活の質の主な決定要因です。私たちは自宅で年を取ることを楽に実現できるものにする義務があります。」

 自宅で年取ることを願う高齢者-助けは求めない
 調査では大多数の高齢者が(89%)自立して自宅で暮らし続けることをとても重要視していることがわかります。しかし回答者の半分以上(53%)が、それができるかどうか不安に思っています。

 自立した生活を送れなくなるのではと思う理由として、主に3つの理由が挙げられています。健康問題(53%)、記憶力の問題(26%)、そして車の運転ができなくなる(または自由に動き回れなくなる)懸念(23%)です。高齢者は周囲の人々からの援助を期待しておらず、また実際にあまり援助を受けていない、と回答しています。過半数の高齢者(55%)が自分はとても自立しており、子供からの援助は必要ではなく、またそのことに満足していると回答しています。大多数(75%)は、子供達は十分やってくれていると答えています。

 他人からの援助を必要とする高齢者が受けているのは、家事関連(20%)、移動手段(13%)、健康管理(8%)となっています。なんらかの金銭的援助を受けている人は1%とごく少数となっています。

 新しい解決策に目を向ける高齢者
 調査では、自立した生活に役立つ技術に対する高齢者の姿勢も報告しています。実質的に全ての高齢者は電話を使うことに抵抗がなく、半数はパソコン、インターネット、メールを抵抗なく使っています。当然ですが、高齢者のコンピューター技術への親しみ度は高齢になるほど低下し、特に75歳以上ではそれが顕著となります。

 更に、高齢者の65%は自立を助ける新技術を受け入れ、使ってみたいと思っていると回答しています。半分以上(54%)は自宅で環境知覚技術(特にセンサー技術)を使って健康や安全管理をしたいと思っています。

 「高齢者は多くの人が思っている以上に技術に前向きです。」とトラッズ社長。「電話のような使い慣れた機器には全く抵抗がなく、更に在宅が続けられるのならセンサーのような新しい技術も取り入れようとします。私たちは技術を年老いていく親や祖父母の為の資源ととらえるべきです。それはこれまで使ってきた技術の延長、全く新しい技術の導入どちらも、です。」

 ブーマー世代は親の精神的・身体的健康に不安を感じている
 調査ではまた、少なくとも一人の親がいるベビーブーマー世代の姿勢についても調べており、高齢者世代と比較しています。ブーマー世代は自宅で自立して暮らすという高齢者の要望と不安について同じように回答しています。大多数(94%)が、親が自宅で年取っていくことは大事だと考えています。しかし、4分の3以上(79%)は自分の親はそれができるか不安に思っており、半分以上(57%)がとても不安に思っています。

 ベビーブーマー世代が特に心配するのは、彼らの親が自宅を離れなければならなくなった時の健康です。82パーセントが、施設に入った場合虐待されるのではと心配しています。また89パーセントが自立を失うことで親は悲しむのではと心配し、うち79パーセントは親が施設に入ることを好まないのではと考えています。更に70パーセントは、親は家を離れることを怖がるのではと考えています。

 「私たちはみな、年老いた時の親の生活の質について心配しています。しかし、この調査はベビーブーマー世代が特にこの問題に関して直面する大きな不安を浮き彫りにしています。」クラリティのマーケティングコミュニケーションマネージャーのクリス・ダットン氏は言います。「彼らは自分たちの父や母が施設に入れられて、生活の質が落ちることを心配しているのです。親が悲しみ、寂しがり、恐がり、更に虐待されることを恐れているのです。」

 親の健康もブーマー世代の大きな心配の一つで、77パーセントが親の健康を心配な事として挙げています。ブーマー世代はまた転倒や怪我を心配し(75%)、運転能力の衰えを心配しています(58%)。 「これらはブーマー世代と高齢者が毎日直面する感情的問題なのです」と、ダットン氏。「ブーマー世代は親以外のことも心配しなければなりません。間に挟まれた世代として自分の子供や家族も養わなければならず、周囲の全ての人を援助することになり、増加するストレスに対処しなければならないのです。」 親の健康を心配するブーマー世代は、その大多数が親がいつか自分たちの負担になることを心配してはいません。半分以上(51%)が自分の親への金銭的援助を心配しておらず、また60パーセントが同居することは心配ではないと回答しています。

 3人に2人のブーマー世代は親を助けている
 ブーマー世代は年老いていく親を心配するだけでなく、多くが(63%)積極的に援助しています。間に挟まれた世代として、ブーマー世代は自分の子供と親の両方の世話をし、援助する責任を負っています。調査対象の半数以上が25歳以下の子供を抱えていました。

 「ブーマー世代はありとあらゆる責任を果たしています。子供を育て、同時に親の世話もしなければならないのです。」とトラッズ、クラリティ社長。「ブーマー世代が介護者としての役割を果たすためには、彼ら自身が手助けや援助を得ることが大事です。技術など外からの援助を得ることで、ブーマー世代は必要なサポートを得て、親も家に居続けることができるのです。」

 ブーマー世代が利用するサポートとしては、家事関係(40%)、移動手段(34%)、医療問題(33%)、金銭関係の判断(28%)、そして金銭的援助(19%)となっています。

 子供のいるブーマー世代は、いない場合と比べて金銭以外の援助をする傾向があります。つまり、家事関連、医療問題、移動手段関係などです。子供のいないブーマー世代は、いる場合と比べて金銭的援助をする傾向があります。購入や金銭上の決定、金銭的援助などです。

 ブーマー世代は親への援助にテクノロジーを利用しない
 高齢者と同様、親が在宅するのを助ける新しい技術にはベビーブーマー世代も積極的です。しかし実際に製品を取り入れようとするのは少数です。ブーマー世代の半数(49%)は親の安全や健康を監視する新技術には関心を示しています。半数(51%)はまた、高齢者のニーズに合うハイテク製品があると考え、また50パーセントはセンサー技術など、親の健康や安全を監視する環境知覚技術の使用を受け入れるとしています。しかしこうした関心の高さとは逆に、技術による解決を実際に考えているのは14パーセントに過ぎません。

 「アイポッドからブラックベリーまで、技術はベビーブーマー世代にとって、毎日の生活の一部となっています。しかし彼らはこうした技術が親の世話に利用できる可能性に気づいていないのです。」と、トラッズ。「家で年取っていけるように、もっと技術による解決を進めるべきです。そうすることでブーマー世代や介護者はもっと多彩な選択肢を得ることができます。」

 「この国で、自宅で歳を取るということ」について
 この調査報告書は、クラリティとEAR財団が共同で依託したもので、一般の人々に高齢者のニーズ(難聴その他の障害を含みます)を伝えることを目的に作成されました。調査は米国調査機関協議会所属の独立系調査会社のプリンスマーケットリサーチ社が行いました。800人以上の高齢者及びベビーブーマーが調査対象となりました。調査方法は、調査結果の誤差が5パーセント前後に収まるよう作成され、信頼水準は95%としました。

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 2008年7月16日

シルバー市場で知っておくべき10項目
  1. 米国人は8秒に1人の割合で50歳になります。これは毎日1万人以上ということです。(AARPによる)一番増加率の高い年齢層です。
  2. 2001年時点で50歳以上の米国人7800万人が米国の富の67パーセントを握っています。(米国政調査、連邦準備局)50歳以上の成人は2005年の支出のうち2兆ドルを占めていると推定されます。
  3. 50歳以上の米国人は年収2.4兆ドルがあり、これは税引き後年収の42パーセントになります。(米国消費者支出調査)
  4. 米国のインターネット利用者195.3百万人のうち、50歳以上が最大の利用者となっています。(ジュピターリサーチ)つまり50歳から64歳までの米国人の3分の2がインターネットを利用しています。(シニアネット)
  5. 50歳以上のネット利用者には、メールが一番人気のある利用法です。これにネットサーフィン、検索、ネットショッピングが続きます。(サードエイジ及びJWTブーム)
  6. ベビーブーマー世代の72パーセントが自宅でブロードバンド・インターネットを利用しています。(サードエイジ及びJWTブーム)。彼らは他のグループより多くテレビを見ます。
  7. 50歳以上の成人はネット上で年間70億ドルを支出しています。(シニアネット)消費需要のうちシルバー世代は40パーセントを占めています。
  8. ベビーブーマー世代が大きな買い物(自動車や家電など)をする場合、インターネットが一番重要な情報源となっています。(ズーメラン)
  9. ネットを使用する50歳以上の成人の82パーセントが健康関連情報をネットで検索します。(ピューインターネット・アンド・アメリカンライフプロジェクト)
  10. 一般に信じられているのとは反対に、シルバー世代はさほどブランドにこだわりません。実際ベビーブーマー世代の98パーセントは、製品サービス情報を友人に回すことで口コミや口コミマーケティングに参加します。(サードエイジ及びJWTブーム)


 2008年7月15日

米国の高齢者2008 ― 幸福の重要指標とは

 米国の高齢者2008は、フォーラムが2000年から作成している指標集で、今年で4回目の発表になります。これは最新の指標を集めたもので、主に65歳以上の米国人の幸福について最も信頼できる公式統計をもとに作成されています。指標は幅広く人口、経済、健康状態、健康リスクと行動、医療、の5つの分野に分類されています。160ページからなるこの報告書は38の重要指標と単発の健康情報で構成されています。

 フォーラムとは、米国の加齢プログラムのデータ収集を行う15機関からなる共同体で、データの収集、加工、更新を行い、政府機関、政策者、メディアや一般向けにデータを提供しています。

  「このレポートの発表は重要な時期に重なっています」と、米国立保険統計センターのディレクター、エドワード・ソンディック博士は言います。「ベビーブーマー世代が歳をとり、米国の高齢者層が増加して更に多彩になるにつれて、地域のリーダーや政策立案者、研究者は一層信頼できるデータを必要としています。それによって米国の高齢者の現在の状況や将来の課題などを理解するためです。」

  「米国最大と言えるこの世代は、大きな健康や経済上の安定を得てきた世代です。全ての人が平等に得てきた訳ではありませんが。」と、米国立衛生研究所・加齢研究所の行動社会研究プログラム・ディレクター、リチャード・サズマン博士は言います。「私達は彼らの子供たちも追跡調査します。子供たちはちょうど60代に達しようとしており、親世代の安定が維持または更に向上しているか確かめたいと思っています。」です。とは言え問題も指摘しています。例えば、現代の中年世代における肥満率の増加です。彼ら中年世代が高齢化した時にこれが健康上の問題になる可能性があると警告しています。

  「巨大なベビーブーム人口は、必ず私達の健康、長期的介護、年金システムに影響を及ぼします。」と、保健福祉省の企画評価次官補、ベンジャミン・E・サッセ氏は言います。「将来を考えれば、信頼できるデータを収集・分析し、政策者が高齢化する米国人に必要なプログラムを企画できるよう手助けすることは絶対に必要なのです。」

 米国の高齢者2008の主な内容を紹介します。
<人口>  米国の高齢人口は劇的に変化しています。ベビーブーマー世代が高齢者の人口、増加率、その他の重要な要素の増加の原因となっています。

  • 2006年は、米国ではおよそ3,700万人、全人口の12パーセントが65歳以上でした。予測によると、2030年までに約7,150万人が65歳以上となり、米国人口の20パーセントを占めるようになります。
  • 1965年には高齢者のうち24パーセントが高校卒、5パーセントが大卒でした。2007年までにこの比率は、76パーセントが高校卒、19パーセントが少なくとも大卒となりました。人種や民族によりこの割合は大きく違ってきます。2007年には65歳以上の非ヒスパニック系白人では81パーセントが高卒ですが、この割合はアジア系では72パーセント、黒人は58パーセント、ヒスパニックでは42パーセントとなります。

<経済> 収入が伸び、低所得や貧困にある高齢者の割合が減り、現在の高齢者は前の世代よりも豊かさを謳歌していると言えます。しかし黒人高齢者層や中卒の高齢者はそれにあてはまらず、彼らの経済上の伸びや所得の増加は僅かなものにとどまっています。
  • 1974年から2006年までの所得はおおむね伸びています。貧困ライン以下の所得しかない高齢者の割合は15パーセントから9パーセントに減少しました。低所得者層に分類される高齢者も35パーセントから26パーセントに減少しています。高所得者は18パーセントから29パーセントに増加しています。
  • 65歳以上の白人の平均家庭収入は黒人家庭の6倍となっています。この差は2003年以来僅かながら狭まってはいます。
  • これまでより多くの高齢者、特に女性が55歳を過ぎても働き続けています。

<健康状態> 他の先進国と比べると低いとはいえ、65歳以上の米国人の寿命は延び続けています。高齢者は加齢に伴い慢性的な健康上の問題を抱えるようになっていますが、65歳以上の身体機能の衰えからくる不自由の度合いはここ数年減少しています。
  • カナダ、フランス、スウェーデン、日本など他の高所得国と比べ、米国の平均寿命は低いといえます。例えば2003年の65歳の日本女性は米国女性より3.2年も長生きです。男性では日米で1.2年の差があります。1980年代の初め、65歳の米国女性は世界一長寿のグループに入っていましたが、20年後では他の多くの国に追い越されています。
  • 高齢者に見られる症状がどの程度広がっているかは性別、人種、民族により異なります。女性は男性よりリウマチの罹患率が高く、また男性は女性より心臓疾患や癌にかかる率が高くなります。非ヒスパニックの黒人は非ヒスパニックの白人に比べ高血圧や糖尿病にかかる率が高くなります。ヒスパニックは非ヒスパニックの白人より糖尿病が多くなります。
  • 身体機能の衰えからくる不自由の度合いは1992年の49パーセントから2005年は42パーセントに減少しています。

<健康リスクと行動> 米国高齢者の健康と幸福に影響する要素、例えば喫煙歴、インフルエンザや肺炎の予防接種、マンモグラフィ検診など、は主要な指標となります。これらの指標は長期的には改善を示していますが、ここ数年はあまり大きな変化はありません。
  • 1997年から2006年の間で、何らかの運動を行っている高齢者の割合はあまり変わっていません。
  • 65歳以上の肥満の割合は、他の年齢層と同様増加しています。1988~1994年と2005~2006年の間ではそれぞれ22パーセントと31パーセントとなっています。しかし過去数年、この傾向は横ばいを示しています。
  • 大気汚染問題を抱える地域に住む高齢者の割合は2000年の55パーセントから2006年は34パーセントに減少しています。

<医療> 高齢者の医療費、特に処方薬の費用は劇的に増加しています。
  • 高齢者のインフレ調整後の平均医療費は1992年の8,644ドルから2004年は13,052ドルに増加しました。医療費は人種、民族、収入、健康状態によって差が見られます。
  • 2004年には、それまでの4年間と同様、地域に住む高齢者が自己負担で支払う医療費の半分以上は(医療保険料を除く)処方薬費用が占めています。2004年では処方薬は自己負担医療費の61パーセントにものぼります。自費の処方薬費用はメディケア(高齢者向け医療保険制度)の処方薬プログラムにより減少すると思われます。
  • メディケアパートD処方箋薬保険の実施による給付金が初めて指標に加わりました。2006年6月から2007年9月まで、メディケアパートD対象の65歳以上の給付数は1,820万人から1,970万人に増加、うち3分の2は単独プランを選択、3分の1がメディケア・アドバンテージ・プラン(民間保険利用による処方薬費用カバー)によるものでした。

米国の高齢者2008に新しい指標が追加されました。
  • 住宅 高齢者の多くは適当な、ほどよい住宅に住んでいます。しかし住宅関連問題で、高齢者の身体的精神的健康に悪影響を与えそうなものはかなりの割合で存在します。2005年では、65歳以上の世帯の41パーセントが住宅費用負担など重大な住宅関連の問題を抱えており(住宅や光熱費などの費用が収入の3割超を占める)、物理的に不適当な住居や狭い住居などに悩んでいます。65歳以上の世帯の住居費負担は1985年の30パーセントから2005年には38パーセントに増えており、米国の世帯数全体の26パーセントから33パーセントに比べても高い伸びとなっています。一方高齢者の住宅では配管の不具合やメンテナンス不良による住居の問題は少なくなっており、1985年の8パーセントから2005年には5パーセントに減少しています。
  • 時間の使い方 米国の高齢者が友人訪問や社交の場に出席するなどの付き合いにあてる余暇の割合は、年齢により下がっていきます。55歳から64歳までが13パーセント、75歳以上では10パーセントとなっています。スポーツ、体操、リクリエーション、旅行などにあてる余暇の割合も、年齢が上がるにつれ下がっていきます。平均的な一日で比べると、65歳以上のほとんどの米国人は余暇の少なくとも半分を、テレビを見て過ごします。75歳以上では、55歳から64歳までの層に比べ、もっと多くの時間を読書、ゆっくりする、思索、などに費やしています。
  • 健康情報 米国の高齢者では、平均的な健康情報入手度、つまり人が健康に関する情報やサービスを入手、処理、理解する度合い、は他の年齢層と比べて低いといえます。またこれは年齢が上がるにつれて更に下がっていきます。75歳以上の39パーセントが基本的な健康情報に疎く、この割合は65歳から74歳までは23パーセント、50歳から64歳では13パーセントという結果が出ています

 ・文書はこちらからダウンロードできます



 2008年7月15日

高齢者サービスにおける技術状況
 高齢者サービスにおける技術状況のレポートはここで入手できます。
   http://www.agingtech.org/documents/bscf_state_technoloy_phase1.pdf

 このレポートは高齢者技術サービスセンター(CAST)によるシリーズの最初の報告書です。 シリーズの他のレポートは以下の内容となっています。

 専門家及び今後の方向性を示す指導者による高齢者サービスにおける技術状況は、高齢者技術サービスの機会、普及の課題や対策についての指導者との専門家のインタビューを主な内容としています。また認識の違い、技術上の不確定要素、価値観の一致、ビジネス運営モデル、更に思想的指導者による違いを乗り越えるための提案などを示します。まとめとして現在のビジネスモデルの今後や、技術の導入を促進する原動力についての専門家の意見を載せています。このレポートは以下のサイトで入手できます。
   http://www.agingtech.org/documents/bscf_state_technoloy_phase2.pdf

 高齢者サービスにおける技術状況
 要約版は要旨と前回のレポートで報告された所見で構成されています。このレポートは次のサイトで入手できます。
   http://www.agingtech.org/documents/bscf_state_technoloy_summary.pdf

 カリフォルニア州での高齢者サービスにおける技術状況は、州レベルの報告書としては初めてのもので、カリフォルニアの現在の高齢者サービスにおける技術状況や関連政策を紹介しています。特に長期的介護や個人の家庭における技術で可能となったサービスの振興について報告しています。報告書ではカリフォルニアで高齢者サービス技術の利用を広げるための課題や今後の展望について述べています。報告書は、技術提供者、企業、公私費用負担者にとって、効果的な技術開発と応用を進める土台としての役割を担っています。この取り組みが全国的な実践支援ガイドとなることが期待されます。報告書は高齢者技術サービスセンター(CAST)が発行し、カリフォルニア高齢者サービスと共同で完成させました。CASTの会員やスタッフの見識や経験も盛り込んでいます。またカリフォルニアの高齢者地域機関やケア・マネジメント・プログラムから多くの情報提供を得ました。

 ・この報告書はここから入手できます



 2008年7月14日

元気に歩こう!

 本田技研工業は脚力が低下した高齢者などの歩行をサポートする歩行援助装置の試作モデルを、高齢者・障害者の快適な生活を提案する総合福祉展バリアフリー2008に出品します。

 この装置に使われている協調制御技術は、本田の人型歩行ロボットアシモに採用の技術と同様、人の歩行研究の蓄積に基づき開発した本田独自の技術です。腰の角度を測定するセンサーからの情報をもとに協調制御を行い、制御CPUからの指示を受けてモーターが最適な歩行援助をします。これにより装置を使わない場合と比べて歩幅が広がり、楽に歩行ができるようになります。

 ・詳しくはこちら



 2008年7月5日

パソコンを使わずに、デジタル写真を送ろう

 チェイバ・デジタル・フォトフレームはパソコンのない両親や祖父母にプレゼントするのにとてもよい製品です。

 使い方は簡単。電話回線につなぐだけで、このフレームはインターネット経由で送られてくる新しい写真を毎晩自動的に受信します。写真が送られてくる間も電話の回線は遮られず、また回線使用料もかかりません。

 チェイバ・フレームは別売りのチェイバ無線アダプターを使って無線のデジタル・フォトフレームにすることもできます。

 最新バージョンのチェイバ・シェアは、8インチのディスプレイを搭載、1年間のピクチャープラン・サービス付です。このサービスを使うと、離れたところにいる両親のフレームにデジタル写真を送ることができます。

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 2008年6月18日

支援技術ウィキ(ATWiki

 ジョージア工科大学にある支援技術・環境アクセスセンター(CATEA)は、支援技術ウィキ(ATWiki)と呼ばれる誰もが編集参加できる支援技術エンサイクロペディア(百科事典)を発表しました。ATWikiの利用者としては支援技術ユーザーとその関係者、支援技術を使用する介護者、リハビリ専門家、教育者、支援技術研究者などを想定しています。

 ATWikiコンテンツは、短信記事、レポート、雑誌風コラム、支援技術アプリケーションのデモンストレーション、研究概要、用語解説など。

 ATWikiコンテンツタイトルには、支援技術の種類、支援技術を選ぶ、支援技術レポート、ウェブ及びコンピュータアプリケーションのアクセス可能コンテンツの作成、アクセス標準・ガイドライン適合のためのウェブサイト・メディア改造、アクセス可能技術の開発、職場・オフィス機器への適用、家庭での日常生活への適用(入浴その他)、さまざまな環境での支援技術活用成功事例、文献レビュー、研究、文献解題などがある。

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 2008年6月18日

オンラインカジュアルゲームで悪い癖を直そう

 最近の調査によると喫煙者と間食好きの人は、暇な時間にさりげないゲームをすることで喫煙、間食という悪い癖を減らすことができるそうです。

 米国がん協会によると、喫煙関連の疾病は毎年約430,700人の米国人の命を奪っており、私たちは皆、この国が減量と肥満対策に躍起になっていることを知っています。嗜好品の消費者が息抜きとストレス解消のためにコンピューターゲームに目を向けていることを知っていましたか?

 リアルネットワークスのゲーム部門であるリアルゲームの最近の調査では、さりげないゲームは悪癖やつまらない生活様式の改善によい影響を与えるという結果が出ています。調査結果として以下のものが挙げられています。

  • 体重を気にしている回答者のうち、59パーセントはゲームをすることで間食の欲求を紛らわせると回答。
  • 喫煙者のうち42パーセントがゲームをすることで喫煙の欲求を紛らわせると回答。
  • 喫煙者は通常ゲームを一日の仕事の後や就寝前、週末に楽しむ。この時間帯は喫煙者が「ちょっと一服」する時とほぼ重なる。
  • 「隠し絵ゲーム」が喫煙者には一番人気がある。「リトル・ショップ・オブ・トレジャーズ」と「ミステリー村」がこのジャンルでは特に人気。
  • ゲーム参加者は多くの場合、日中の休憩時にゲームで「リラックスしてストレス解消できた」と感じている。
  調査方法 調査はリアルネットワークスの委託を受けてインフォメーション・ソリューション・グループが実施。調査結果は2007年12月28日から2008年1月11日までに無作為に抽出された4,537人の回答者によるオンライン調査に基づく。


 2008年4月15日

歯医者への恐怖が減る理由

 ロングフェラ・インターナショナル社は、歯科用の注射針代用器具を米食品医薬品局の承認を受け発売開始しました。これは単純な医療用の低温生理食塩水に浸したマウスピースを使い、歯茎を麻酔させるものです。これは100年前にノボカイン局部麻酔薬が導入されて以来初の大きな歯科ペイン・マネジメントの開発となります。ガムイーズというこの製品は歯茎への注射による後遺症もなく、また麻酔薬のように一日中舌が麻痺するということもありません。

 ガムイーズは2007年11月にFDAの承認を受け、米国内で販売が始まったところです。歯科用低温麻酔のマウスピースで、歯に不快な冷たさを感じることなく口腔顎顔面神経線維を冷やします。抜歯、充てん、歯冠の修復、クリーニング、歯列矯正器の調整、歯根管にも使用できます。

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 2008年4月15日

クラリティ、老いに寄り添う電話を発表

  今週開催されたCTIA携帯電話・無線通信展示会では、多数の新製品が発表されましたが、シルバー世代向けに発表されたのは1製品のみでした。クラリティは聴力低下に対応する携帯電話のメーカーですが、今回のCTIAで新しいシニア世代向け携帯電話、クラリティライフを発表しました。

 クラリティライフ以前にもシニア向け電話は発表されていますが、この製品は安全・簡単に携帯電話を使えるようになりたい人の需要に応じる電話としてよい宣伝となりそうです。ジッターバグやUTSスターコムのシニア製品と同様、クラリティライフは大きくて明るい画面に見やすいボタンと操作が特長です。アンロックGSM版として発売され、GSMプロバイダー利用可能です。クラリティとEARファウンデーション社は先頃、自立の喪失に関するシニア世代の不安をまとめた調査を発表しましたが、一読に値します。調査では、(現在40代から60歳くらいまでの)ブーマー世代は年老いた親たちの自立した生活のためには新しい技術を利用していない、という結果が出ています。

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 2008年4月15日

ムードリングより高性能

 70年代にあったムードリング(気分の指輪)を覚えていますか? 身につけている人の気分によって色が変わり、調子がいいか疲れているかがわかる、というものでした。

 現在では、ストレスとは、体が肉体的あるいは精神的な問題に対処している状態を指します。脳が急激なアドレナリンの分泌を促し、心拍数が上昇するなど体に変化をもたらします。それは自然におこるストレスであり、このストレスにより例えば締切のプレッシャーを乗り切ったり事故を回避しようと素早い反応をしたりできるのです。しかし頻繁に受ける精神的ストレスは全般的な健康状態を悪化させ、免疫力を下げ、他の身体的問題を引き起こすことにもなります。

  コヒーレンスという言葉は神経系・心臓血管系・ホルモン系・免疫系システムが円満に機能している生理状態を表す科学者の間での用語です。アスリートの間では、この状態を「ゾーン」、完全に集中している状態、と呼びます。

 エムウェーブは、このような「ゾーン」を探し出してくれます。私自身、この光沢のあるシンプルなデバイスを試してみました。親指をセンサー部分に置くと、脈拍が検知され、自分の心拍リズムと同期させる呼吸ペースを作り出します。このペースに合わせて呼吸する練習をしながら、同時に脚を上げてリラックスし、ポジティブなこと(ハワイの素晴らしい夕陽を楽しんだ時のことなど)を考えました。するとエムウェーブのLED画面が赤、青、緑色へと変化し、自分のストレス・レベルが下がりつつあることが表示されました。こうしたセルフ・コーチングを数分行ったあと、私は自分の精神的な「コーヒーブレーク」を心から楽しみ、気分が落ち着いてきたのでした。この製品はコヒーレンス・コーチのCD付きです。ナレーション、動画、音楽により段階的なストレス軽減トレーニングを自分のPC上で受けることができます。

  エムウェーブがゴルファーに人気で、ティーオフ直前のストレスを軽減するのに使っていることは驚くにあたらないでしょう。自分のポケットに手軽なパーソナル・ストレス・コーチを持っていれば、CESの展示会場での長いタクシー待ちの列に並んだり、渋滞につかまったりした時にリラックスするのに役立ちます。ただ自分のストレス軽減デバイスを取り出して、夕陽のことを考えればいいのです。

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 2008年1月15日

眠りの神も羨む快眠ベッド


 レゲット& プラット社のスターリーナイト快眠技術を用いた快眠ベッは、睡眠診断と寝る人を楽しませる技術を取り入れた初のベッドとして、知的でかつ使い方が分かりやすい、快適な睡眠環境を提供します。スターリーナイトベッドは自分の寝室にホームシアターと睡眠クリニックを持っているに等しく、使用者の体の動きを計測する診断ツールと音量を調節してくれるサラウンドシステムを搭載しています。

 「眠り」を理解する  アメリカ人が睡眠に悩んでいるのは否定できない事実です。居眠り運転で毎年1,550人のアメリカ人が死亡しています。(米国運輸省国家道路交通安全局発表による)また複数の調査で、男性女性ともしばしばセックスより睡眠を選ぶことが確認されています。睡眠不足は心臓病、肥満、老化、更に癌の原因にまでなるのです。 よりよい睡眠を得るには、まずは自分自身の眠りを理解することが大切です。スターリーナイトベッドは振動センサーと負荷を測るセルの技術を使って、寝返りの回数や使用者のベッドでの動き、夜間就寝中ベッドを離れる回数を計測します。またこの振動センサー技術は、くつろいでいることを示す規則的な呼吸パターンを見つけて測定します。使用者の30日間の基本測定値と比較して、睡眠の質を上げるためのヒントを提案します。     

 騒音を鎮める  アメリカ人の睡眠障害の原因のひとつにいびきの問題があり、およそ9千万人の成人アメリカ人がこの問題に悩まされています(米国睡眠財団データ)。夫婦の一方がよくいびきをかく場合は、もう一方が配偶者中途覚醒に悩まされることがよくあります。つまり相手のいびきで起こされてしまい、しばしば一晩中眠りを妨げられ、このため日中疲れを感じて仕事に支障を来すという状態です。 しかし多くのカップルにとって、いびきの問題は疲労感や集中力を欠くということより更に深刻な結果を引き起こします。いびきは米国その他の国での調査で、離婚の主要原因に上げられているのです。 スターリーナイトベッドは、精密な振動探知システムでいびきを探知し(このシステムはもとは軍用に開発されたもの)、自動的に寝位置を7度傾けて鼻孔を広げ、いびきの音を軽減させます。いびきが治まると、ベッドは元の位置に戻ります。

 スクリーンで状況判断  スターリーナイトベッドの利用者は、毎朝自分の睡眠パターンをチェックしてベッドからのお勧めを読むことになります。情報はベッドの横にある「グッドモーニング・スクリーン」に示されます。グッドモーニング・スクリーンは、利用者の体温グラフを示すことで夜間の動きやいびきの経過を表し、また以前に記録した睡眠パターンとの比較を表示します。よく眠れなかった場合には、「お勧め」として日中の活力を向上させる方法や次の晩の睡眠をよくするためのアドバイスが示されます。

 クールダウン機能  液体ベースのペルチェ素子を使って、ベッドのマットレスは「予温」または「予冷」ができ、ベッドの両サイドとも華氏68度から117度(摂氏20度から47度)の範囲で温度設定が可能です。体のほてりなどの更年期障害に悩む閉経期の女性や、適温でもめるカップルには嬉しい機能です。 こうした使用者の快適さ追求以外にも、この機能により睡眠時間中に家全体を温めたり冷やしたりする必要がなくなり、光熱費の節約や環境への配慮につながります。

 相互サポート  レゲット& プラット社だけのジョーイ™ コイル・スプリング・システムにより、スターリーナイトベッドは、例えばバレリーナとボディビルダーを同時に快適にサポートします。ジョーイ・コイルとはコイルの中にコイルを入れた嚢状のコイルシステムで、どんな体形・サイズの使用者にも快適な睡眠を提供します。外側のコイルで贅沢な寝心地を実現、体の動きに対応する一方、内側のコイルは圧力に対応、マットレスにかかる体重に応じて硬さを調整します。つまり体重250ポンド(113キロ)の男性は体重120ポンド(54キロ)の女性と同じサポートを得られることになります。更に2人が一緒に休んでも、恐ろしい「タコス効果」(カップルが一緒に転がってマットレスの真ん中で眠るために、マットレスの中央が沈んでしまう現象)は現れません。

 DJ付き  スターリーナイトベッド装備のエンタテインメント機能は、ハイテクに