2010年1月30日
 「AARPマガジン」2010年1・2月号には、健康問題に取り組むアメリカ・ミネソタ州の小さな街が取り上げられています。住民にやる気が生まれ、活動的になり、友達が増え、その上平均余命が伸びたと言います。どんな活動なのでしょうか?見てみましょう。
ミネソタの奇跡
 38歳のブライアン・マットソンさんは、食事や運動習慣などを入力すると自分の推定寿命がわかるオンライン・プログラムを見て、驚きました。「52歳?確かに太りすぎだけれど、52歳?まさか!」 ソーシャル・ワーカーの仕事が忙しく、家に帰ればテレビを観ながら、ジャンクフードを食べてしまう、孤独な毎日。ブライアンさんは、反省し、そして、落ち込みました。

 2009年5月、そんなブライアンさんが住むミネソタ州の美しい街、アルバート・リー(人口18,000人)が、AARPとブルー・ゾーンが主催する「バイタリティ・プロジェクト」に参加することになりました。「バイタリティ・プロジェクト」とは、住民の健康を改善するために、ブルー・ゾーンと呼ばれる寿命の長い地域の習慣を、地域のレストラン、ビジネス、学校、家庭に取り入れるプロジェクトで、その目的は次の4つです。
  1. 食生活を改善する
  2. 生活に運動を取り入れる
  3. 住民同士の結びつきの強める
  4. 目的ある生活を送る

 具体的には、こんな活動が行われました。
  • 交通手段には、マイカーを使わない。家に置いておく。
  • 家庭やレストランで使う皿を小さいものに変える。
  • ジャンクフードは、手の届かない棚に置く。
  • 専門家が、食料品店の食品に「長生きする食べ物」のラベルを貼る。
  • 専門家が、学校給食のメニューを改善するように指導する。
  • やる気が持続するようなセミナーを開く。
  • スクールバスを使わず、両親や祖父母が児童に付き添って歩いて学校に行く。
 2009年10月に、バイタリティ・プロジェクトが終了したとき、次のような結果が出ました。
  • 参加者は3,464人。(街の人口は18,000人)
  • 推定余命を測定した786人は、平均で2.9歳寿命が延びた。
  • 地域のレストランの3分の2が、長生きするメニューを採用した。
  • 35の会社が、社員食堂や自動販売機などに健康を考えた食品を取り入れた。
  • 家庭でも、ジャンクフードをやめて、野菜やフルーツを食べるようになった。
  • 特に、スクールバスの代わりに歩いて学校まで送り迎えするようになった人たちは、体重が減るなど、心身が健康になるだけでなく、友達ができ、街全体に活気が生まれた。また、体を動かすことが習慣になったので、テレビやコンピュータを離れ、サイクリングやガーデニングをする人たちが増えた。イヌの散歩をするボランティアを始めた人もいる。
  • 日曜日には、揃って、自転車で教会に行く家族もある。
 アルバート・リーの活動は、大きな成功を収めたようですが、今後もこの活動を続けていくことが大切だと思われます。大きな満足感を得た参加者たちは、きっと続けられることでしょう。個人ではなく、街ぐるみで取り組むことの大切さが感じられます。

 最後に、私たちが個人でできる長生きの秘訣をまとめておきましょう。
  1. ウォーキングやガーデニングで、自然に体を動かす。
  2. 目的を見つける。
  3. 働きすぎず、休暇をとって、スローダウン。
  4. 腹八分目。
  5. 野菜はたくさん、肉と加工食品は少なめに。
  6. 赤ワインを飲む。ただし、飲みすぎには注意。
  7. ネットワークや仲間を作る。
  8. 心を豊かにするような経験する。
  9. 家族を大切に。

 ブルーゾーンについては、こちらのサイトを参考にしてください。
 また、そのサイトの右の「Vitality Project」をクリックすると、アルバート・リーの活動の様子をビデオで見ることができます。



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