2009年3月31日

第6回 ブーマー・ビジネス・サミット

 ASA&NCOAの年次総会(1)は、アメリカ西海岸、ラスベガスで開催され、講演会、680を超えるテーマ別ワークショップ(少人数で交流しながら行うテーマ別の集会のこと)、表彰会、技術・製品展示会が行われた。


“何が重要で、何が目的に沿ってうごくか、それをいかに
成し遂げるか”と問う総会のプログラム。



「アメリカの老年の人たちの生活を改善しよう」の全米エイジング協議会の標語。






「独りで暮らす(インデペンド・リビング)ことを支える新しい技術」がテーマの会合。 電話やネット網を介しての健康管理テレヘルスが台頭している。実際に利用しての利点や その課題を報告する。今50歳の人たちはパソコンやネット利用に問題がないので、20年後 この人たちが70歳のときは、間違いなく使える技術になると言う。


 このASA年次総会の一環として行われる“ブーマー・ビジネス・サミット”は第6回(2)を迎えた。主に米国のブーマー市場に関する新たな市場調査報告、ブーマー市場へのマーケティング手法、あらたな市場機会の検討といくつかの具体的新規ビジネスのケーススタディ、そしてネットワーキング(人脈づくり)が一日のイベントである。


第6回「次のビジネスは? ブーマー・ビジネス・サミット」のプログラム。ラスベガスのホテルで開催された。

 朝8時から始まった会合は、基調講演、4つのテーマ毎のブレイクアウト・セッション(分科会)、さらにそれぞれの分科会は3つのセッションに分かれプレゼンテーション、意見交換が続いた。

 基調講演は、アップルコンピュータの創業期のメンバーの一人で、現在はシリコンバレーのベンチャー・キャピタリスト、そしてインターネットを使った新しいサービスの創業者として著名なガイ・カワサキ。


基調講演を始めるガイ・カワサキ。

 その基調講演「アート・オブ・イノベーション(革新を起こす技法)」で、彼は11項目(3)のチェックポイントを挙げる。“何よりも意義のあることをしよう”“明快な方針を持とう”など新たなビジネスを作り出すための技法(アート)を紹介する。その最後に、かつてIBMの創始者トーマス・ワトソンですら当時“世界のコンピューター市場はせいぜい5台だね”と言い、ミニコンピューターで成功したDECのケン・オルセンは“コンピューターを家に欲しいなんていう人がいるはずがない”と言っていたと話す。“馬鹿な見識にあなたがやろうとすることをダメにされることはない”と新しいチャレンジを勧める。



Twitter(小鳥のさえずり)、Alltop(オールトップ)という名前の新しいサービス を紹介し、ブーマービジネスでもと言う。



発表者の書籍販売コーナーと著者によるサインの機会。






キーティング・マギーというマーケティング会社の社長はブーマーは活動的で、なかでもソニック(音速)ブーマーという元気な人たちの半分以上は90歳過ぎまで 生きると考えているという。プルデンシャル生命保険からは、経済不況で退職時期の予定の 変更や年金資産の凍結など、お金に関しては“無謀な投資”ではなく “無謀なほど保守的になっている”と指摘。






アメリカのブーマー世代の73%以上がネットで商品を購入しているが、 従来型のTVによる宣伝などより、口コミ(ワード・オブ・マウス)による判断が大きな力を持っている。家族の若い世代に聞く、友人からのこれがいいよという情報がブーマーのネット販売の半分以上を占めると言う。



講演者を囲んでの昼食。この17番テーブルは、ブーマー市場のマーケティング 会社ケイティング・マギー(テーブル手前左)を囲む。テーブル右はハッピー・ニューロンという脳のトレーニングサービスの会社の社長。若手も含め、女性の活躍が目立つ。






アメリカでも、ブーマー世代の最大の心配事は親の介護。
50%のブーマーが親の面倒を見ており、介護に従事している人は週20時間を 介護に使っている、ブーマーが介護が必要になったとき最初に行くのはウェブサイトと言う。






自分の家で老後を過ごすという意味の“エイジング・イン・プレイス”という言葉が広がっている。そして自宅で老後を楽しく過ごし、必要があれば自宅で介護をするには、どのような課題や解決方法があるか、またそれをビジネスにするには? 「未来はどうなる?」というテーマの最後の分科会のセッション。



次回は、2010年3月、シカゴで開催予定である。



会合が終わってのネットワーキング風景。


 さらに詳しくお知りになりたい方は、info@happy-elder.comまでメールでお問い合わせ下さい。


1) 1954年設立、壮年以降の人たちとその家族の生活の質を高めようとする人々の 知識と技術を強化し、その頑張りをサポートすることを目標に集まった、 さまざまな分野の専門家から成る組織。
   http://www.asaging.org/index.cfm が公式サイト。
2) マリー・フォーロング・アンド・アソシエイツが運営する。
   http://www.boomersummit.com/ が公式サイト。
3) プレゼンテーションでは、1. Make meaning, 2. Make Mantra, 3. Jump to the next curve, 4.Roll the DICEE, 5. Don’t worry be crappy, 6.Polarize People, 7. Let 100 Flowers Blossom, 8. Churn Baby, Churn, 9. NICHE TYHSELF, 10. Follow 10 20 30 Rule, 11. Don’t let bozos grind you down。





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