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2002年4月、日本と米国の壮年(五十歳以上)を対象とした調査が、インターネット上で実施されました。シニアの仕事、生活、余暇、インターネットとの関わりについて、意識と現状を統計しています。
米国では、「シニアネット」*のウェブサイト上で56日間にわたって回答を募集。また「シニアネット」登録者あてメールレターでも回答を募ったところ、511名から回答が寄せられました。日本側の回答も、メールによるものです。
回答者の男女比は、米国が男性38%、女性62%、日本が男性85%、女性15%となりました。両国ともに回答者は、無作為に選ばれた人(ランダム・サンプル)ではなく、主にIT・コンピューターに関心があるシニアです。
*)シニアネット(SeniorNet)とは?
1986年設立。本拠地は米国カリフォルニア州。ボランティアが中心となって独立運営される非営利組織。50歳以上のシニアの生活を豊かにし、その経験や知識を共有するために、コンピューター技術とインターネットへのアクセスの促進に関する情報や教育を提供する。コンピューター研修所は全米約240ヵ所。ウェブサイトのアクセス数は月間200万件以上。これまでシニアネットで教育を受けた人は数百万人に上る。www.seniornet.org
この調査結果に、興味深い類似や相違がみられ、シニアネットから翻訳の許可を得て、紹介します。
<資産>
アメリカ人エルダーの73%の人が、不自由ない生活をおくることができる十分な資産があると答えています。若い頃から資産運用に関心があり、50代前までに、必要な貯蓄額を算出し、老後に向けた投資をし、財テク情報の収集に努めています。仕事による収入よりも財テクなどの資産運用に関心があります。
一方日本人エルダーは、48%の人たちが、不自由ない生活を送る資産があると答えています。仕事の収入にしろ、資産形成にしろ40歳代以降に、関心を持ち始めるようです。
定年後に仕事を続ける取り組みについての質問では、「再就職の訓練」、「自分の知識・技術の見直し」、「再就職の情報収集」の項目で日本がアメリカを上回っています。定年後、アメリカ人エルダーは財テク、日本人エルダーは再雇用の考えが浮かんで見えます。
<生活>
ボランティアに対する取り組みに大きな差異が見られます。「ボランティアを通じて社会に貢献している」エルダーは、米国では60%以上なのに対し、日本は30%強。社会事情や国民性、社会の仕組みの違いでしょうか。
次に着目すべき点は、米国エルダーの健康に対する意識の高さです。「健康に関する情報収集」を行っている人の割合を見ると、米国68%、日本37%と大きな開きが見られました。インターネットの利用目的に関する質問でも、「健康情報」の収集を目的とする米国人が79%という高い割合を占める一方、日本人は37%に留まりました。家族・知人と積極的に良い関係を持とうと努力するのもアメリカ人エルダーです。日本人エルダーは、「いまさら」、「言わなくても分かるだろう」で努力をしないのではとの声も聞こえます。
老後についてアメリカでは、まったく関心がないかあるいは40歳代までにしっかり考えているかに2極化し、日本では40歳代以降に考え出す人が多い傾向です。
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